7月19日（火）、現代マネジメント学科の「実務研究C（国際社会）」（担当：水野英雄准教授）で、名古屋市観光文化交流局文化歴史まちづくり推進部文化芸術推進課の大﨑湖水氏を講師に招き、「インバウンド受け入れ促進のための行政の取組と課題」をテーマに特別講義を行いました。
　はじめに、大﨑氏はコロナ禍でのインバウンドの激減などの観光を取り巻く状況を説明し、その上で、観光における名古屋の強みと弱み、具体的には、歴史や文化、産業といったさまざまな観光資源に恵まれているが、観光地としてのアピールが弱いため誘客につながっていないことを具体的な事例で紹介しました。
　それを踏まえて、名古屋市が現在取り組んでいる観光政策、2026年のアジア競技大会の開催や2027年のリニア新幹線の開業、それに向けた観光コンテンツの創造・発掘・磨き上げ、交通インフラの充実や高級ホテルの誘致などについて説明しました。グローバル化によりさまざまな国の人々が名古屋へ訪れるようになり、多様性への対応が必要であることや魅力が伝わるプロモーションの重要性を強調しました。
　観光だけでなく、名古屋市の仕事や働き方、女性にとって活躍しやすい職場であることもご紹介いただきました。学生は、名古屋市の観光について理解を深め、「名古屋市内の観光施設に外国人観光客を増やすためには、何をしたらよいか」という課題に熱心に取り組むことで意欲を高めました。