学部長　植林 茂

　現在、私たちを取り巻く環境は大きく変化しつつあります。例えば、IoT分野をみると、AIの発展によるChatGPTの登場、音声認識活用アプリの普及、ビッグデータの活用拡大、スマートフォン決済の浸透など、技術進歩に伴い生活の利便性は向上しています。一方、社会・経済環境では、少子化・高齢化、女性就労の拡大等のほか、国債発行増加による将来的な国民負担増、人々の間での格差拡大、経済成長面でのわが国の地盤沈下などの数々の厳しい変化もみられます。こうした状況下、現在安定しているものが将来どうなっているか、現在正しいとしている価値観が将来も不変かは、不透明です。そうした激変を続ける環境の下で、絶えず発生する新たな社会的諸問題を自らの頭で考え、能動的に対応していくためには、経営・会計分野のみならず、経済・法律・政治などを幅広く学んでいく必要があります。また、将来的に社会人として働いていくことを展望すると、コンピュータ活用等の情報処理能力や語学力の修得も欠かせません。それらを企図して、現代マネジメント学部では、経営・会計、経済、法律、政治、語学、情報等の科目を幅広く学ぶ形の実践的なカリキュラムを提供しています。さらに、2024年度入学生からは、学部を企業経営と公共政策の二専攻に分け、公務員や公的機関を志願する学生の皆さんについても、従来以上にモチベーションを持てるカリキュラムを用意しています。
　私たち現代マネジメント学部の考えているマネジメント力とは、単なる企業経営における管理力だけではなく、「社会に主体的、能動的に関わっていく意思と能力を高めるための力」、言い換えれば、「自らが目標や目的を達成するために必要な要素を分析し、達成に向けた方法を考え実行する力」を意図しています。限りある学生生活を十二分に活用して、自らが求める将来像の実現のため、そして、社会全体の明るい未来を築くために、マネジメント力を習得していきましょう！

現代マネジメント学部 学部長　植林 茂